「動線計測ソリューション」は、人・モノの流れ(動線)を高精度かつプライバシーにも配慮したレーザー・レーダー方式で計測し、人やモノの動線、滞留状況などをリアルタイムで分析し、クラウドサービスを利用したレポート提供をはじめ、BIツールやAI、カメラ設備連携による位置情報の分析・利活用が可能な空間情報ソリューションです。
工場や倉庫、ビル設備、セキュリティ設備、省エネ設備など、さまざまなシステムとの連携可能な新たなトータル計測ソリューションです。
「日立イノベーションフォーラム 2013」展示に来場したお客さまの動きをリアルタイムに可視化した動画です。
◆測定場所 東京国際フォーラム(※会場面積:約5000m² )
◆測定期間 2013/10/30-31(2日間) 両日10:00 - 18:00
近年、AI・IoT*1技術が発達し、迅速な意思決定が求められている中、OODA*2ループという状況に応じて流動的に意思決定し行動する手法が注目を集めており、迅速な判断をするため、定量的な情報を明確かつ視覚的に伝えることが求められています。
このため、施設や店舗内外の動線を定量的に測定し、その情報をリアルタイムに分析し、混雑緩和や宣伝など様々な施策の効果を分析し、次の施策へつなげられるサービスやソリューションが求められています。
生産効率向上と安心・安全のために
ゲストが心地よく滞在するために
利用者の流れがスムーズになるように
安全な通行と快適な街づくりのために
一般的に動線を計測する場合、カメラで撮影した画像から人やモノを自動認識して動線計測する方式が採用されています。この方式は、さまざまな画像処理技術の適用や、既存カメラ設備の利用といったメリットがある一方で、太陽光の強弱などの天候の影響による設計精度の低下や、人を撮影するため、プライバシーの問題につながる可能性があるなどの課題がありました。
これに対し、レーザー・レーダー方式は、Class1レーザーを用いた測距技術を採用しているため、安定した高精度の計測が可能であり、また個人を特定しないため、プライバシーにも配慮した方式です。当社は従来より、本方式を用いた入退管理や侵入検知などのセキュリティシステムを提供してきました。
その経験とノウハウを生かし、本方式を活用し、計測された物体を大きさなどにより人・モノのカテゴリ分けを行うフィルタ機能を搭載することで人とモノの識別が可能な動線計測を実現しました。
動線計測ソリューションでは人・モノの正確な位置情報を計測し、リアルタイムに人の流れや人数カウントなどをビジュアル化したレポートデータで確認することが可能です。
レポートデータはクラウドサービスを利用することで、いつでもどこからでも現場の状況を把握し、迅速な意思決定をサポートします。
任意に設定したラインの通過人数・通過方向を分析します。
例えば通行量の調査や特定エリアへの移動人数を把握するために利用できます。
任意に設定したエリア毎の人数・速度・密度・占有時間等を分析します。
例えば商品ディスプレイ毎の集客効果の違いや速度変化による公告・看板の効果計測に利用できます。
指定したライン・エリアから、別のライン・エリアへの移動比率を分析します。
例えば、施設の入り口ごとに来場者の目的を把握し、特性に合わせた広告や案内表示を行うことに利用できます。
通行量や滞留・速度のヒートマップを表示します。
例えば、局所的に発生した混雑を把握し、人員配置の変更や誘導要員の派遣などの安全対策に利用できます。
人・モノの動線(軌跡)を重ね合わせて表示します。
例えば人の動線を可視化することで、デッドスペースの把握するために利用できます。
動線計測ソリューションではイベントエリアを設定し、人・モノの有無や人数やスピードなどの情報によりイベントを発生させ、発生したイベントに応じてパトライトを点灯することが可能です。例えば工場の危険エリアへの侵入・残留検知などに利用できます。
「動線計測ソリューション」として、当社の提供するソリューションは以下の4つです。
レーザー・レーダー方式では、レーザー・センサーが自ら赤外光を発光し、物体から反射した受光により、レーザー・センサーと物体の距離を測定します。
約30cm角メッシュでマッピングします。
レーザー・センサーと当社独自の人認識アルゴリズムにより人・モノと認識するため、計測対象はデバイス保持不要です。
高精度でリアルタイムに人やモノの位置を解析します。(大きい物の場合、大きさにより精度が変わります)
1台のレーザー・センサーで20m先、270°の範囲まで検知します。
複数のセンサーを用いることで、さらにエリアの拡張ができ、監視カメラでは網羅できないような広域なエリアに対する検知が可能です。
また、エリア内の検知不要なエリアは、検知対象外として登録できます。障害物などにより死角になるようなエリアが生じる場合、複数のセンサーを組み合わせることで検知可能です。
輝度変化の多い環境でも安定して検知します。可視光を用いるカメラと違い、赤外線レーザーを使用して検知しているので、暗闇でも識別が可能です。
レーザー・レーダー方式では、レーザー光が照射された部分までの距離情報のみが取得されます。個人を特定できるような情報や、肖像権を侵害するような情報は取得、保持しておりません。
家電用リモコンなどでも使用される人体に安全なClass1レーザーを利用しています。
「動線計測ソリューション」では、各拠点のセンサーで計測した情報を集約管理するセンター機能を当社クラウド上に構築しております。お客さまの動線計測環境をこのクラウドに接続することで、WEBアプリケーションにより全14種類のレポートを期間中任意のタイミングで何度でも取得することができます。 また、センター機能は当社クラウド以外のお客さまのオンプレミス環境にも構築することが可能です。
センター機能のリアルタイムビューアやレポート作成を行うPC・タブレット端末には、一般的なWebブラウザである Google Chrome がインストールされていれば閲覧可能であり、専用ソフトウェアは不要です。
データベースには、GIS*1情報として国際標準仕様(OGC*2フォーマット準拠)を採用し、地図情報管理システムとの連携がスムーズに行えます。加えて、IoTプロトコルに上位アプリケーションやシステムとの連携が可能なMQTT*3を採用し、LTE回線経由でのセンサー拠点情報の集約も図れます。
複数拠点の動線計測データおよび障害データをネットワークを介して1つのシステムにて集約・管理することができます。
1つのシステム上に集約することで、拠点ごとのレポート結果の比較や障害情報の一括管理が可能です。
センター設備には、最大30拠点のセンサー拠点を集約管理可能だが、同時に集約できる動線の数(人・モノの数)に応じて、ライトモデルC・バリューモデルC・カスタムモデルCの3モデルが選択可能です。
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