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春の季節がめぐり、桜が満開となるなか、新しい年度が始まりました。
私はブランド・コミュニケーションの阿部といいます。当社公式SNSならびにブログサイトの運営など情報発信活動を推進しております。
昨年より当コラム(ブログ推し活コラムPlus One)を担当しておりますが、今年度も続けさせていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし‥タイトルは有名な在原業平の和歌から引用しています。
さて、みなさんは桜の開花について「600℃の法則」はご存知ですか?
―それは、統計的なデータをもとに、2月1日以降の最高温度を積算し、合計が600℃に達すると開花すると予測する法則です。
その法則を聞いて、私も試しに横浜の最高気温を足し合わせてみましたが、前日までの積算値が600℃を越えた、開花の予測日は3月19日。
実際の開花の発表は3月22日でしたので、その差は、わずか3日ほどでした。
温度つながりで、食品安全性の維持のため温度管理などIoTデータに関するブログをご紹介します。
■今回のピックアップ・ブログ
HACCP(ハサップ、Hazard Analysis and Critical Control Point)とは、原材料の仕入れから最終製品の出荷までの全工程で、食中毒や異物混入などの危険(ハザード)を防ぐため、特に重要な工程を管理・記録する衛生管理手法です。
従来の最終検査とは異なり、工程全体を常に監視することで安全性を確保する、国際的な標準基準です。
本ブログでは冷蔵・冷凍庫の状態監視について、温度だけでなく、扉の開閉状態、さらに温度上昇の「原因」を把握するための設備稼働データを監視する例が書かれています。
食品管理といえば、家の冷蔵庫では、野菜や果物が使う前に成熟してしまって、保管に失敗してしまうことがありますね。
植物は成熟を促すホルモン物質があり、中でもエチレン(C2H4)の影響が大きいと言われています。
リンゴはエチレンを外に放出するため、他の野菜果物の成熟を早めてしまいます。
一方でアボカドやバナナやキウイは、買ってからしばらく追熟期間を経て食べごろになります。
さて桜の話にもどります。咲く予測の法則はありましたが、満開や散り際も気になりますよね。開花して7日ぐらいが満開になるようですが、どのタイミングで散るのでしょうか。
そもそも、なぜ桜の花がいっぺんに散るのかも不思議なことです。これは調べてみると花弁と枝の間に離層という細胞の層が形成されることが原因だそうです。この細胞は、開花後、温度の変化をきっかけに、植物ホルモンの作用で離層が切り離されるため、桜は一斉に散るようになります。ソメイヨシノなら花弁の根本の色が熟して赤くなると散る頃合いだそうです。その植物ホルモンは、ずばり“エチレン”です。前述しましたように植物の成長・成熟を促します。エチレンの効果でアントシアニンも増えるので花弁の根本の赤さを観察すると花が散るタイミングがわかります。またクマリンという匂い成分もでるそうなので嗅覚が鋭い方ならわかるかもしれませんね。(桜餅の塩漬け葉っぱの匂いに近いそうです。)

さきほど紹介のブログにも書かれていますが、カメラや画像解析による監視は、AIの活用によってさらに進化していくと考えられます。
特に調理者のマスク、手袋の装着有無や、手洗い時間が規定に適合しているかの確認は、画像を通してAIで自動的に監視できる例が出てきました。
こうした技術は、これからもますます身近になっていくでしょう。
技術は「正しく守る」ために進化し、その一方で自然は「感じる」ことの大切さを思い出させてくれます。
見えない温度を読み解く力と、目の前の景色を味わう心。
そのどちらもが、私たちの暮らしを少しだけ豊かにしてくれる――そんな“プラスワン”を、桜の季節に感じました。
2026年4月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
経営戦略本部 ブランド・コミュニケーション部
阿部 哲也
※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。