はじめに
私は、ソフトウェアエンジニアリング業務におけるプロジェクトマネージャー業務を行っています。一般的なプロジェクトマネージャーは、ストレスやコミュニケーションに課題がありますが、私には「無縁」です。
なぜなら、高校時代から約30年間毎日筋トレを続けている無類の筋肉好きだからです。
デスクワーク主体のエンジニアにとって、筋肉は無用の長物と思われるかもしれませんが、ストレス軽減や、コミュニケーションツールとして、業務にもたらす効果は絶大であり、その効果を皆さんに伝えたいと思います。
プロジェクトマネージャー、リーダーとは
プロジェクトとは、事業や業務などのうち、期間や目標といったゴールが定められ、事前に業務開始から終了までの計画をしっかり立てた上で実行されるものをさします。プロジェクトの舵取りを任せられたプロジェクトマネージャー、リーダーはコミュニケーション能力が必要とされています。
PMBOK®*1によると、「プロジェクトの成功因子は15%が専門知識、85%がコミュニケーション設計」と言われています。
プロジェクトマネージャー:プロジェクトに関わるステークホルダー*2やコストを含む全体を管理して総指揮をするポジション
プロジェクトリーダー:プロジェクトが計画通りに進むよう、メンバー全体の作業を管理するポジション
- *1
- PMBOK®(Project Management Body of Knowledge)とはプロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute, Inc.)の登録商標のことで、プロジェクトマネジメントに関する知識をまとめたものです。
- *2
- 取引先やプロジェクトの決済者、プロジェクトメンバーなど、プロジェクトに関わるすべての人
また、プロジェクトの成功に対する責任と期待、期限の制約により、常にプレッシャーを与えられ、精神的ストレスが掛かっています。

筋トレの成果がもたらす効果
・筋トレをするとメンタルが安定する
私は、毎朝早起きして30分〜1時間の筋トレを行い、埼玉から横浜まで往復120kmの通勤をするという割とタフな生活を20年間続けてきました。
地球を14周回ったことになります。
いつ寝ているのかと尋ねられるのですが、割と短い時間で熟睡できています。筋トレをすると、以下のホルモン分泌が行われるため、納得の結果と言えます。精神的に疲れているにも関わらず、睡眠ができないという方は、ぜひ筋トレをお勧めします。
テストステロン・・・意欲向上、記憶力向上、集中力向上
・筋肉や骨を強くする
・内臓脂肪を減らす
・バイタリティを高める
・気分や行動に影響を与える
・赤血球を増やす
セロトニン・・・幸福感が増す、緊張などのストレスを感じにくくなる、快眠が得られる
・怒りや焦りなどのマイナスな感情を抑制し、精神を安定させる効果がある
・緊張などのストレスを感じにくくなる
・快眠が得られる
ドーパミン・・・幸福感が増す、集中力向上、ポジティブになる
・高揚感を得て気分が改善され、集中力が高まる
・報酬回路の刺激によりやる気が高まり、行動力と決断力が上がる

・見た目が良くなり自分に自信が付く、会話のネタができる
お客さまや、チームメンバーとの自己紹介、懇親会の場で、筋トレの話をすることで、興味の種を蒔くことが確実にできます。
筋トレは、万人が興味を抱きます。私のネタはいくつかあるのですが、その場の状況を見て選んでいます。
腕相撲で盛り上がるのは、昔から今も変わらないものです。大学時代は、卒業した中学校に進路説明に行ったつもりが、盛り上がりすぎて、気が付いたら、野球部の中学生男子と腕相撲大会になってしまいました。
就職してからも、お客さまとのコミュニケーションの一環として腕相撲は欠かせません。(忖度せずに勝ちに行きます)
筋トレでなくとも仕事以外の趣味を持つことは、ステークホルダーを多く持つプロジェクトマネージャーにとって、有効なコミュニケーションツールになるでしょう。

まとめ
今回は、プロジェクトマネージャー、リーダーが抱えるストレスとコミュニケーションという課題に対して、筋トレがもたらす効果をお話しさせていただきました。
何の関係性もないように見える筋トレが、プロジェクトマネジメントに及ぼす効果を理解いただけたのではないでしょうか。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と古代ローマの名言があるように、お客さまにより良いプロジェクトの成功を届けられるよう、今後も体調に留意しながら、適度な運動を心がけていきます。
皆さんも毎日少しずつでも筋トレをしてみてはいかがでしょうか?
2025年3月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
エンジニアリング事業部 第2本部 第2部 佐々木 大
※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。