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第12回ビジネスケアラーのケイン

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  • #働き方
  • #Plus one

こんにちは、みなさん、当社blogを読んでいただき、ありがとうございます。

親の介護や独身の老後がテーマのテレビドラマがありましたね。2025年4月より育児介護休業法の改正が施行されたことをご存知でしょうか。。男女とも仕事と育児・介護を両立できるように、育児期の柔軟な働き方や介護離職防止のための雇用環境整備、個別周知・意向確認の義務化などの改正が行われました。

経済産業省の仕事と介護の両立支援に関する経営者向けガイドラインによれば、2030年には介護する人が833万人になり、そのうち約4割の318万人が「ビジネスケアラー」になると予測されています。「ビジネスケアラー」とは仕事をしながら家族の介護をする人です。
また、最近は共稼ぎ世帯が増えたことで、親を介護する人も、実子や親の配偶者(すなわち親)というケースが多くなっていると言われています。そして2030年の介護離職や仕事との両立困難による生産性低下による経済損失の試算額は約9兆円にもなるそうです。

育児は30代前後、介護・看護では40〜50代で直面するケースが多いと思います。経験値を持つ業務の推進役や、マネジメント・専門スキルを持つ世代です。経験豊富な人材が、離職してしまうと、代わりの人材確保も難しくなり、企業にとっても大きな損失となると予想されています。

以前、健康経営のブログを紹介しましたが、その中に健康経営優良法人の認定の話がありました(Plus one 第6回)
この認定においても、平成6年より、今まで一括りだった介護と育児の支援が、それぞれ介護と就業、育児と就業に区分けして、より細かく評価がされるようになっています。

■今回のピックアップ・ブログ

本ブログでは、地域ケアセンターやケアマネージャーを紹介や相談ができる介護コンシェルジュの設置が書かれています。また育児に対するセミナーや保活コンシェルジュ、さらに年5日間利用できるライフサポート休暇も紹介されています。会社が従業員の生活を支える姿勢を示すことで、従業員は会社への信頼感や帰属意識を高めます。また安心して働き続けることができる環境が得られることで、仕事へのモチベーションが上がりエンゲージメントの向上につながります。

ところで、クリスマスになるとキャンディの杖をよくみますよね。この象徴は逆さにすると「J (esus)」という文字に見えるから使われたという説もあります。迷える羊を導く杖(ケイン)の象徴です。
ビジネスケアラーのケインとして育児や介護への会社支援が役立つことを切に願います。

2025年9月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
経営戦略本部 ブランドコミュニケーション部 阿部 哲也

※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。