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こんにちは、みなさん。当社blogを読んでいただき、ありがとうございます。
最近、業界関連のメディア記事や国内の展示会などで、スマートファクトリーなどデジタル化が進展している様子を知る機会があります。
そんな時ふと、私が昔、工場でIT製品の設計業務に従事していた頃に、事務所とIT製品の製造・検査ラインとを行き来した情景や記憶がよみがえることがあります。
今回は、工場などにおけるOT(オペレーションテクノロジー:運用制御技術)とITの融合に関してご紹介します。
OTのデジタル化において重要なのは、機器の稼働を止めないこと、長期保守、機能安全性、サイバーセキュリティ対策です。
OTの機器は、外乱(ノイズ)によってセンサーが異常な値を読み取ったり、制御システムに意図しない指令が出ることを避けるため、個別で閉鎖的な環境で使用することがあります。また、機器が独自のデータ形式を持つこともあり、情報のサイロ化が起こることもあります。OTの機器とデジタル化のために必要なIT基盤とをシームレスに接続するためには、接続するネットワークやインタフェースへの対応だけではなく、異なるデータ形式への対応もあり、多くの手間がかかることが現実にあります。下記のblogをご参照ください。
■今回のピックアップ・ブログ その1
工場の製造現場やビル、発電設備などOTの機器は、ITのクラウド側からみるとエッジ側の位置づけになります。
また、下記のblogの中で書かれているように、クラウド側にある部品材料などのサプライチェーンサービスへのサイバー攻撃は、つながるエッジ側にあるOTの機器までもがターゲットとなり、被害も甚大で社会問題になっています。
■今回のピックアップ・ブログ その2
今後も発展していくOTとITの融合の広がりですが、次世代型工場では、AI技術による自動化だけではなく、デジタルツインの技術も導入されます。
デジタルツインとは、メタバース空間(デジタル空間)にフィジカル空間の情報を再現するものです。メタバース上の工場を使ってシミュレーションをすることで、将来の生産設備計画も柔軟で効率的に策定していけるのだそうです。
2025年6月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
経営戦略本部 ブランドコミュニケーション部 阿部 哲也
※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。