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事業部内イベントに思うこと

ネットワーキング事業部 ネットワーキング事業企画本部 薄田 速海

キーワード

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ネットワーキング事業企画本部事業戦略部の薄田です。ネットワーキング事業部の社内イベントとして2023年5月に開催されたソリューションアイデアコンテストを通して、イベント企画メンバーの一人として感じたことを共有させていただきます。

モチベーション

同コンテストを企画することになった動機は昨年度に当社パートナー企業であるシスコシステムズ合同会社(以下、シスコ社)と共同企画したSEワークショップに遡ります。同ワークショップは、事業部若手・中堅クラス30名超が集合し、“当社の強みである開発力を生かしシスコ社製品と組み合わせることでお客さま課題を解決する”ことをテーマに掲げ、座学も交えつつグループワークとディスカッションに重点を置いた内容でした。
とりわけ最終プレゼンにはシスコ社のシステムエンジニアや製品スペシャリスト、カスタマーサクセススペシャリスト、ビジネス開発マネージャーなど7名のシスコ・アドバイザーにご参加いただき、シスコ社の知見を注入いただくことにより、ワークショップにエキスパートの視点とビジネスの評価軸を盛り込むことに成功しました。
「SEワークショップの成果をより事業性の高いものに昇華させる」。これが5月18日に実施したソリューションアイデアコンテストを企画した動機でした。参加者募集に手を挙げたのは20名6チーム。それぞれが先行技術開発、営業・販売推進、IPテレフォニー製品・PBXシステム、製品主管・ラボ、マネージドサービス開発などの部門を代表する若手・中堅の技師・担当者クラスの中には、我こそはと同志を募りチームを結成したチャレンジャー、責任感と自負心から部門を背負う選ばれしエース、或いは、イベントを楽しみつつ会社を盛り上げようというサービス精神旺盛なコントリビューターがいました。

デプロイメント

2月の参加登録からコンテスト当日までの3カ月、各チームは3つの課題を見据えて取り組みました。
(1)提供価値向上:「シスコ社×当社」のテクノロジー・製品・サービスの新たな可能性を引き出す。
(2)提案力向上:顧客課題に対する解決策のプレゼンを通じ提案力の向上を図る。
(3)人材交流:同じ事業部で働く仲間として連携していくためのコミュニティ形成を図る。
一方で、この準備期間中、参加各チームのアイデア題材やプレゼン内容については、所属部門もコンテスト事務局も一切立ち入らず、創造性を求める本コンテストの主旨に照らし、他者の管理監督を排し、あくまでも参加者本人たちの自主性を尊重する立場が取られました。裏を返せば、業務とコンテスト準備のタイムマネジメントは参加者が“自己責任”を負い、コンテスト主催者側は“ぶっつけ本番”のリスクを受け入れました。

プレゼンテーション

“案ずるより産むが易し”。準備段階における自由と責任、信頼はコンテスト当日に結実しました。会場のネットワーキング事業部の管掌執行役員と本部長、シスコ社からお招きしたシステムズエンジニアリング部門執行役員と本部長で構成するコンテスト審査員団に加え、職場から仲間を応援するオンライン聴講者100名超の前で披露された6チームの提案は、「サテライトオフィス環境向上」、「プレゼンテーショントレーニング」、「オフィスCO₂排出量削減」、「障害早期発見と施設内改善効率化」、「LLM(*1)活用による高付加価値マネージドサービス」、「クラウドバックアップ構成による販売戦略」。
提案されたソリューションのそれぞれがシスコ社製品・サービスと当社技術・製品を組み合わせて、顧客や社会の課題解決に挑もうとする意欲的なものと感じられました。審査員票とオンライン票を集めたスコア250点満点を競い、6チームが140点〜204点の範囲に収まる接戦を演じ、グランプリ、準グランプリ(オンライン最多得票)、シスコ賞が選ばれました。
*1
LLM
大規模言語モデル(Large Language Models)

リフレクション

このコンテストから得られたものはイベント後の参加者の声に感じとれます。
「興味を引くプレゼン資料の作り方を考えるきっかけとなった」
「実業務につながるソリューション提案ができた」
「ビジネス・経営を考えるきっかけとなった」
「異なる本部のメンバーと活発なコミュニケーションを行うことができた」
「シスコ社製品を勉強するきっかけになった」
「当社の技術力や製品をシスコ社へアピールできた」
「イベントを通じて自身のアピールができるのは良い。控えめな人でも振られれば語るケースは多い」
「人事評価に繋がるとモチベーションが上がる」
提案ソリューション(アプリケーション)のプロトタイプをクラウド基盤上に構築した猛者チームからは「就業時間内に週4時間を捻出し、それを8週間、3人で取り組んだ。楽しかった」。この「楽しかった」、「気分転換になった」という言葉は他の多くの参加者からも発せられました。さらに、このブログサイトへの思いも寄せられました。「今回をきっかけに若い人のブログが出るとよい」、「自身の仕事のことをアピールするのもよい」。
コンテストで互いを競った6チーム20名は事業活動では協働しています。このエネルギーが会社のいろいろな場面で溢れ出し、広がり、活力をもたらすことを期待します。


2023年7月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
ネットワーキング事業部 ネットワーキング事業企画本部 薄田 速海