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Hitachi

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URLなど)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、 営業窓口からご確認ください。

2016年10月19日
株式会社 日立情報通信エンジニアリング

人・モノの動線を計測し、位置情報の分析・利活用が可能な空間情報ソリューション
「動線計測ソリューション(Flow-based Object Tracking Solution)」を提供開始

株式会社日立情報通信エンジニアリング(代表取締役社長:小菅 稔、本社:神奈川県横浜市)は、 人の流れをレーザー・レーダー方式で計測し、広域における動線や滞留状況などの解析が可能な「人流計測ソリューション」を機能強化・拡張し、新たに「動線計測ソリューション(Flow-based Object Tracking Solution)」として、本日より提供を開始します。「動線計測ソリューション」は、人に限らず、モノ(物体)の流れを含めた動線を計測し、BI*1ツールやAI*2などとの連携による位置情報の分析・利活用が可能な空間情報ソリューションを実現します。

近年、公共施設や商業施設においては、利便性の向上や防災・セキュリティなどの観点から、人の位置情報を取得し、その流れ(データ)を分析・利活用することが注目されています。また、工場・物流・倉庫施設などにおいては、インダストリー4.0(第4次産業革命)の進展により、施設内で働く人とロボットなど、モノの位置情報の重要性が高まっています。正確な位置情報、軌跡を取得することで、施設内における人とモノの流れをコントロールし、生産性の向上や安全な人とロボットの共存が可能となるため、ますます位置情報を計測・利活用できるサービスやソリューションが求められています。

当社は、これまで人の流れをレーザー・センサーで計測し、広域における人の動線や滞留状況などのリアルタイム監視と、各種解析が可能な「人流計測ソリューション」を提供してきました。オフィス・商業施設におけるレイアウト検証や、工場・倉庫における作業員の動線把握、進入禁止エリアへの侵入監視によるセキュリティ強化など、多様な用途・目的での導入実績を有しています。
このたび、当社は、この「人流計測ソリューション」の人流検知・管理機能をベースに、独自のアルゴリズムとカテゴライズによって、人だけでなく、モノの識別も可能な「動線計測ソリューション」を新たに開発しました。これにより、人とロボットなどの安全な共存が不可欠なフィールドでの利活用が可能となります。例えば、工場や物流倉庫などにおいて、フォークリフトや自動搬送車の稼働エリアに人が侵入した場合に検知・発報するといった安全対策のほか、軌跡情報を運行管理情報などと連携・解析することで、人と自動搬送車の共存による効率的な作業が実現できます。また、人と自動搬送車の作業エリアや作業工程の見直し、ルートの再設定など、業務改善やコスト削減にも有効です。

本ソリューションは、センサー拠点情報を集約管理するデータベース機能に、GIS*3情報として国際標準仕様OGC*4フォーマットを採用し、地図情報管理システムとの連携がスムーズに行えます。また、WEBアプリケーションによる動線情報のリアルタイム表示や閲覧、分析レポートを作成できる機能を有しており、お客さま自身によるオンラインでの分析レポートの作成が可能です。加えて、IoTプロトコルに上位アプリケーションやシステムとの連携が可能なMQTT*5を採用し、LTE回線経由でのセンサー拠点情報の集約も図れます。
測定には、従来の2D方式レーザー・センサーに加えて、遮蔽による死角が多い環境でも物体の識別精度の高い3D方式レーザー・センサーをラインアップ化し、利用環境によらない柔軟な測定を可能としました。さらに、カメラシステムやRFIDシステムなど、他センサーと連携可能な汎用インタフェースを追加し、レーザー・センサーだけでなくさまざまなセンサー機器や上位アプリ、システムとの連携が可能となりました。データの分析・利活用において、ビッグデータアナリティクスの「Pentahoソフトウェア」や人工知能「Hitachi AI Technology/H」などとシームレスな連携により、当社は、お客さまにとって新たな価値を創出していきます。

*1
BI:Business Intelligence
*2
AI:Artificial Intelligence
*3
GIS:Geographic Information System
*4
OGC:Open Geospatial Consortium
*5
MQTT:Message Queueing Telemetry Transport

サービス導入のイメージ

システム構成のイメージ

システム構成のイメージ

「動線計測ソリューション」の提供メニューについて

計測(センサー)拠点ソフト(ライセンス販売)について

品目 構成 価格(税別) 販売開始時期
ライトパッケージS
  • 動線計測ソフトウェア ライトS 
    (レーザー・センサー:1台接続可)
  • 推奨測定範囲:約24m×12m(中距離センサー使用時)
  • 対象人数:〜80名程度
800,000円/年 2016年10月19日
バリューパッケージS
  • 動線計測ソフトウェア バリューS
    (レーザー・センサー:6台まで接続可)
  • 推奨計測範囲:約45m×30m(中距離センサー使用時)
  • 対象人数:〜500名程度
2,400,000円/年
カスタムパッケージS
  • 動線計測ソフトウェア カスタムS
    (レーザー・センサー:30台まで接続可)
  • 推奨計測範囲:〜約5,000㎡(実績値)
  • 対象人数:〜2,000名程度
個別見積
3Dセンサー
パッケージS
  • 動線計測ソフトウェア 3DセンサーS
    (2Dセンサー:9台、3Dセンサー:1台まで接続可)
  • 推奨計測範囲:〜約1,000㎡程度
  • 対象人数:〜1,000名程度
個別見積

データ集約・管理(センター)拠点ソフト(システム販売)について

品目 構成 価格(税別) 販売開始時期
ライトモデルC
  • 動線計測ソフトウェア ライトモデルC
  • 対象人数:80名程度
  • WEB分析レポート、閲覧機能
  • センサー拠点集約数:最大30拠点
2,000,000円 2016年10月19日
バリューモデルC
  • 動線計測ソフトウェア バリューモデルC
  • 対象人数:500名程度
  • WEB分析レポート、閲覧機能
  • センサー拠点集約数:最大30拠点
4,000,000円
カスタムモデルC
  • 動線計測ソフトウェア カスタムモデルC
  • 対象人数:2,000名程度
  • WEB分析レポート、閲覧機能
  • センサー拠点集約数:最大30拠点
個別見積
教育、導入・支援サービス、レポートサービスは、別途、見積もりが必要となります。
レーザー・センサー等の動線計測サービスに必要な機器類も、当社から購入可能です。
センサー拠点における動線計測システム組み込み販売も、個別見積にて対応します。

問い合わせ先

お問い合わせをいただく前に、「個人情報保護に関して」をお読みいただき、記載されている内容に関してご同意いただく必要があります。ご同意いただける場合、本問い合わせ先までご連絡ください。なお、ご連絡いただいた個人情報は、お問い合わせに回答した後に消去し、当社が保有することはありません。

お客さまお問い合わせ先

株式会社 日立情報通信エンジニアリング  営業統括本部 営業戦略統括本部 [担当:柏原]
〒220-6122 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3番3号 クイーンズタワーB 12階
電話:050-3163-1755(直通)

報道機関お問い合わせ先

株式会社 日立情報通信エンジニアリング  経営・事業企画本部 企画部 [担当:中村]
〒220-6122 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目3番3号 クイーンズタワーB 22階
電話:050-3163-5726 (直通)

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