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バドミントンDX(デジタルトランスフォーメーション)で“勝利”をつかめ!!〜AI×データで進化をめざすチーム〜

人事総務本部 会社活性化推進部 山下 洋平
エンジニアリング事業部 第3本部 須賀田 勉

キーワード

  • #エンジニアリング
  • #AI活用
  • #画像認識

はじめに

こんにちは。バドミントン部 副部長兼マネージャーの山下です。そして、エンジニアリング事業部の須賀田です。
以前、本blogにて当社のシンボルスポーツチーム バドミントン部のご紹介をさせていただきましたが、今回は当社のAI-OCR(AIを活用した光学的文字認識)製品で培った、画像処理技術や、AIによる画像解析・認識技術を活用した、チーム強化に向けた挑戦についてご紹介させていただきたいと思います!

バドミントンへのAI活用イメージ図

チーム紹介(おさらい)

バドミントンのトップチームとして、国内最高峰のS/J LEAGUEをはじめ、世界選手権などの国際大会などでも活躍することで、日立ブランド価値の向上と社員一体感の醸成を図るとともに、地域貢献活動を定期的に実施し地域の皆さまとの交流や親睦を深めています。
25年度は6月に開催された全日本実業団選手権大会にて、1991年の創部以来初となる、優勝(日本一)を掴み取り、新たなスローガン「Ignite Dreams, Move Hearts, Win Together (夢をもたらす 心を動かす 共に勝つ)」を掲げ、強く、誇り高く、愛されるチームとなるべく活動を推進し、新たな歴史を刻むべく日々邁進しています。

バドミントン部メンバーの写真

バドミントンDXって何しているの?

近年、スポーツ界ではプレーの可視化・数値化が進み、データ利活用による「インテリジェンス能力」が試合の勝敗に影響を与える時代となっています。
当社では、国内トップレベルで活躍するシンボルスポーツチーム「バドミントン部」の更なる強化をめざし、AI-OCR製品で培った「画像処理技術」や「AI認識技術」を使い、普段の練習や試合動画の可視化・数値化を行い、選手・コーチ・チーム全体の成長を加速させる取り組みにチャレンジしています。
【試合動画の分析によるデータ利活用の流れ】

試合動画の分析によるデータ利活用の流れ

@データ収集 その1
AI認識技術を活用した「シャトル軌道」自動識別によるデータ収集
※技術ポイント:OCRとしての画像上から文字を探し文字を認識する技術から、動画上のシャトルという微小移動物体の認識への挑戦

AI認識技術を活用した「シャトル軌道」自動識別によるデータ収集

@データ収集 その2
AI認識技術を活用した「選手ポジショニング、返球コース(エリア)」の自動識別によるデータ収集
※技術ポイント:動画上、シャトルが自陣の空中に浮いているのか、敵陣の空中に浮いているのかシャトルを認識しただけでは分からないので、選手ポジショニングの認識も追加

AI認識技術を活用した「選手ポジショニング、返球コース(エリア)」の自動識別によるデータ収集

今後の展望
現在は「@データ収集」(AI画像解析技術を活用したシャトル軌道識別、返球コース識別)の段階ですが、今後はシャトル返球コースのデータをマトリクス化して傾向分析するなどの「A分析」を進め、戦術立案や練習効率化に役立てていきたいと考えています。

おわりに

バドミントンDXは、単なる可視化・数値化にとどまりません。
私たちはAIを「協働するパートナー」として位置づけ、人とAIがそれぞれの強みを生かしなら、より良い成果を生み出せる環境づくりを進めていきたいと思っています。
今後も、バドミントン部の力と当社の技術力を掛け合わせ、DXの力でチームの強化はもとより、新たな技術領域の可能性に挑戦し続けていきたいと思います。
今回ご紹介した内容は、まだまだ進化の途中です。今後の進捗や苦労話などについても、またこの場でお伝えできればと思います。どうぞお楽しみに!

バドミントン部集合

2025年10月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
人事総務本部 会社活性化推進部 山下 洋平
エンジニアリング事業部 第3本部 須賀田 勉


※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。