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2018年5月15日
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
故障や危険の事前予測を可能とするソフトウェア「状態予測エンジン」を販売開始
デジタルデータと深層学習による認識、予測から現状を評価、対策し、早期事業価値向上に寄与
株式会社日立情報通信エンジニアリング(代表取締役社長:岩崎 秀彦、本社:神奈川県横浜市/以下、日立情報通信エンジニアリング)は、対象の状態を認識し、その先を予測するソフトウェア「状態予測エンジン」を6月1日から販売開始します。本ソフトウェアは、製造装置の故障予測に基づいた先行対策による生産効率の向上や、人物の動きの予測から危険な予兆を捉え回避策を講じることが可能になります。
近年、カメラ、センサー、情報端末の種類が豊富になり、さらに小型化、高性能化、低コスト化により、さまざまな事象がデジタルデータ化されネットワークを通じて蓄積されています。この大量に蓄積されたデータをAI*1技術による高度な分析技術を用いて、あらゆる分野で社会・企業の課題を解決するための手段として活用することが期待されています。また、データの収集・蓄積・機械学習、深層学習(ディープラーニング)、AI技術の実行がクラウド上で可能となり、新サービスへの期待が高まっています。
「状態予測エンジン」は、独自のアルゴリズムにより、画像情報やセンサーデータとパターン認識や経験則により生成される識別辞書からリアルタイムで先の状態を予測し、異常に至ると判断した場合は警告や対策案を提示します。たとえば、製造業において、FA*2機器の稼働中に振動センサーや音響センサー、電流センサーなどの出力データを監視し、それらのパターン変化から対象機器の内部状態の変化を予測します。正常と異なる状態変化を検出し、そこから異常の予兆を捉えて対策を講じることで、製造設備などの故障や生産品の破損事故を未然に防ぎます。また、監視カメラにより車両や人物の動きを識別し、先の動作・進路予測から危険な予兆を捉え回避策を講じるなどして事故防止の支援をします。
さらに、「状態予測エンジン」は、リアルタイム性を追求するため端末に近いエッジ側に構築する識別用エンジン、精度を高めるため大量のデータを分析するためクラウド側に構築する学習用エンジンと分離搭載することが可能で、効率の良いシステムを実現できます。また、リアルタイム性を必要としない定点観測や状態診断の場合は、両エンジンをクラウド側に構築することも可能でリソース管理や保守運営の負担を軽減できます。
本ソフトウェアにより、熟練者の経験則や感覚による状況判断が可視化され、技術継承、労働人口減問題からなる品質・精度のバラツキなどの課題解決により企業の重要な経営資源の活性化につなげ、働きやすく、また安全な社会実現のために貢献します。
日立情報通信エンジニアリングは、日立のICTプラットフォーム開発で培ってきた技術をベースにデジタルソリューション事業を推進しており、画像認識や深層学習に関して多くの知識やノウハウを保有しています。今後、状態予測エンジンのさらなる性能向上に取り組み、本ソフトウェアを利用したソリューションメニューを充実していきます。
提供内容 | 詳細項目 | 価格 | 販売開始時期 |
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状態予測エンジンおよび、導入サービス |
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個別見積り | 2018年6月1日 |
※センサーや計測器、サーバーなど、装置費用は含まず。
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