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キャリア連携 〜人が想像できるものは〜

ネットワーキング事業部 キャリアネットワーク本部 主管技師 大内 亮

キーワード

  • #ネットワーク
  • #通信

スマートフォン内線サービスとは

私は入社以来オフィス向けの内線電話システムを担当してきました。電話サービスは毎日のようにお客さまが手にしていただくシステムなので、そのご要望も多岐にわたります。お客さまからこんなことできないか?あんなことできないか?というご要望をお聞きするたびに社内のメンバーを集めてそれがどうやったら実現できるかという議論を重ねてシステム開発に取り込んできました。
最近までオフィスの内線電話はオフィス内で使うもの、というのが普通でしたが、働き方改革によって在宅勤務、リモートオフィスが浸透してきました。そのため自宅で仕事をするときも、オフィスで仕事をするときと同じように内線電話を使うことはできないかというご要望をお聞きすることが多くなってきました。そこで通信キャリアのサービスを使ったスマートフォン内線サービスを実現し提供しました。

図.スマートフォン内線サービスの特長

お客さまの声をエネルギーに

このように我々のビジネスにとってお客さまの生の声、ご要望をお聞きすることがそのエネルギーの根源です。 私はお客さまのご要望を伺うたびに思うことがあります。お客さまの要望というのはお客さまたちが持っておられる仕事の仕方、ビジネスの進め方、さらには会社生活そのものに対する夢の表れなのではないかということです。そして最近痛感するのは、システムを提供する側の我々にとって大事なことは私たちがお客さまよりももっと大きな夢をもたないといけない、ということです。
私がエンジニアになろうと思ったきっかけの一つは、実は半世紀前のウルトラセブンというヒーローもののテレビ番組でした。その中でウルトラ警備隊の隊員たちはみな腕時計型の通信機を持っていて連絡時はそれをカパっとあけてテレビ電話として使っていました。現代においてはスマートフォンのビデオ通話で当たり前になっていますが、当時はまだダイヤル式のアナログ電話しかなく、カラーテレビ放送も始まったばかりの時代でしたのでそのどんな場所でもカラーで相手の顔を見て話ができることは強烈な印象で、まるで夢のような世界に感じました。

人が想像できるものは

19世紀のSF作家であるジュール・ヴェルヌは「人が想像できることは、人は必ず実現できる」と言いました。
その通りだと思います。SF小説や映画に登場する技術や製品は当然作家の空想の産物ですが、そこには作家たちの描く人間の未来の夢が隠れています。そしてそこに描かれた夢を現実にするためにエンジニアたちは技術革新を進め、いつしかその夢を現実に、そして当たり前なものにしていきます。
私たちもこれからもお客さまの生の声をお聞きしながら、そこに隠れたお客さまの夢を自分たちの夢としてさらに大きく育て上げ、それを実際の製品・サービスというカタチにしてお客さまの夢の実現に努めて参りたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

2022年11月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
ネットワーキング事業部 キャリアネットワーク本部 キャリアインテグレーション部 主管技師 大内 亮

※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。