働き方改革
「ハタラキカタカイカク」今はどこでも当たり前のように聞くワードですが、ルーツについて少し記述させていただきます。
働き方改革関連法は2018年に成立、翌年4月より施行されました。その定義は「働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにする」とありますが、簡単なワードにすると「WLB(ワークライフバランス)」の実現がその目標の1つになります。
今回のコラムではこの「働き方改革」の実現に大きな役割を果たしているツールの1つ、「オンライン会議」、当社販売製品の「Cisco Webex」を例にお話しをさせていただきます。
オンライン会議ツール
「オンライン会議」はインターネット上に仮想的な会議室を作り、オンラインで音声と映像や、資料の共有を実現するツールです。Webexの場合、1つの会議で最大1000人まで接続ができます。この「オンライン会議ツール」は働き方改革が謳われる前から製品として存在し、ビジネスシーンでも利用されていましたが、使われ方や普及度は限定的でした。
パンデミックによる急速な普及
この限定的だった利用シーンが爆発的に拡大したのは、新型コロナウイルスによる「パンデミック」の影響があります。「あれば便利」だったものが「必要なツール」になったのです。コンシューマーもターゲットにしていたZoomにより「オンライン会議」の認知度が一気に広がりました。(小ネタ:Zoomの創設者はCisco出身です)
進化はとまらない
「オンライン会議」はクラウド型サービスの為、バージョンアップによる機能拡充が日々進んでいます。Webexにおける1例が、「音声テキスト化」や「リアルタイム翻訳」の実装です。どちらの機能もAI・DX技術を利用しています。「音声テキスト化」は会議中の会話をテキスト化して表示する機能です。発言者も記録されるため、議事録として活用できる他、SDGsの実現にも寄与(聴覚障碍者サポート)しています。「リアルタイム翻訳」は、日本語を含む13言語の音声について、108言語でリアルタイムに字幕表示が可能になります。ひと昔前では専用ソリューションが必要だったシーンもWebexのみで網羅できるのです。

働き方改革は新たなるステージへ
「オンライン会議」を主としたテレワークの形態は、コロナ収束如何に関わらず、リアルとリモートのハイブリッドの形で継続普及し、現場作業での活用など利用フィールドは広がってきています。技術の進化も進み、リアルタイムのエンドツーエンド ホログラム ミーティング ソリューション(Webex Hologram※)をCiscoは実現しました。近い将来、初めてホログラムでメンバーが自宅に現れた時、すぐに部屋を片付けなければと錯覚する日がくるかもしれません。
※Webex Hologram:「Webex」とARヘッドセットを連携し、オンラインミーティングにおいて、3Dオブジェクトを空間に浮かべて共有し、立体的なコミュニケーションを行なうことで、対面でのコラボレーションとのギャップを解消

2022年9月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
ネットワーキング事業部 キャリアネットワーク本部 マネージドサービス部 主管技師 藤井 茂幸
※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。