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こんにちは、私はネットワーキング事業部 DCエンジニアリング本部の軽部です。
5年前から母親の在宅介護をしています。
ここでは実際に母親の介護をしてみて大変だったことや、仕事と両立のために工夫したことなどを伝えたいと思います。
私の仕事は日立グループのストレージ製品に関するサポートサービス業務で、お客さまからの請求を受けて最新版プログラムをメディアで提供したり、お客さまが使用されるストレージ製品の性能レポートや寿命予測レポートの提供などを担当しています。
社外のお客さまや日立グループ会社とのやり取りが多い仕事のため、以前はお客さま向けのレポートや作業報告書などに押印が必要でしたが、早い機会から関係部署と調整して押印の廃止・省略や提供書類の電子化を進めたことでハンコレス化やペーパーレス化を実現していました。
個人的には将来の介護に向けて実家の仕事環境整備を考えていて、実家に帰省する際には仕事に専念できる部屋や、事務机、大型モニター、Wi-Fi環境などを少しずつそろえていきました。
2020年春に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言のため、リモート勤務が始まりましたが、予め進めていた業務改善のおかげで自宅でのリモート勤務は大きな問題もなく業務をこなすことができました。
但し緊急事態宣言には外出制限が含まれており、介護施設から実家への帰省自粛を求められたため、帰省はできません。
ところが1年後の2021年春に母の発熱により自分が急きょ帰省することとなり、そこで母と自分が新型コロナウイルスに感染して入院、1か月後の退院から自分が実家で母の面倒をみることになり、介護が始まりました。
まずは実家で介護をするためには、会社の制度と職場の理解が必要でした。
そのために利用した制度が、親族の居住地での在宅勤務でした。
この制度のおかげで介護離職することなく仕事を続けながら実家での介護が可能となりました。会社と職場には本当に感謝をしています。
次に取り組んだのは仕事と介護との両立でした。
以前から、介護に向けて実家での仕事環境の整備を進めてきましたが、それは仕事部屋にこもって業務に集中することを想定していました。
しかし実際の介護では突然の対応が必要となることも少なくないため、仕事に集中しながら、いざというときに母の異変に気付ける環境を考えました。
その結果、母が一日中過ごすリビングの隣にあるキッチンのレイアウトを変更して、食卓を仕事机とすることで、普段は仕事に集中し、何かあればすぐに母の面倒が見られるように工夫しました。
介護をしていると、どうしても時間の制約があります。
デイサービスの送り出しやお迎え、通院や薬局、訪問介護、訪問看護、介護打ち合わせ、買い物など、時間が決まっているものが少なくありません。
そこで通院などは順番待ちなどを減らすためにWeb予約で正確に受診時刻を予約できる病院を探したり、空いている時間を調べたり、昼休みや終業時間の前後に受診予約をすることで離席時間を短くすることができました。
ちなみに5年間で工夫したり導入した主なものを挙げると、
・実家の各部屋にチャイムを取り付けて、母がボタンひとつでリビングから全部屋同時に呼び出せるようにした。
・実家で母が利用する場所に見守りカメラを設置して、仕事中でもセンサーで母の動きを感知すると通知が届くようにした。
・実家のタンスを廃止して、衣服を色分けしたハンガーでラックにつるし着替えを省力化した。
・セーターやシャツなどの衣服を季節毎12色ずつそろえて、新聞占いのラッキーカラーでコーディネートが決まるようにした。
・デイサービスに持っていく荷物を7式以上用意して、自分が一週間不在でも持参する荷物を入れ替えずに済むようにした。
まだまだ十分とは言えませんが、訪問看護ステーションの看護師さんが紹介してくれたおかげで、改善の様子を市立病院の医師が視察や、保健福祉学部の学生が看護実習の際に見学されるようになりました。

在宅介護中の母との写真
実際に介護をしていると、大変なことばかりです。
ここまで自分のやってきたことを考えると、誰にでも簡単にできるとは言えません。
それでも実家で母親の介護ができることはとても意味のあることだと実感しています。
最後にこの場を借りて、いつも介護に理解をしていただいている上長や同僚、ワンチームで介護に協力していただいているケアマネージャー、訪問看護師、訪問介護ヘルパー、デイサービス、デイケアの職員の皆さんに感謝を述べておわりの言葉とさせてください。
2026年10月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
ネットワーキング事業部 DCエンジニアリング本部 第1部 軽部 宏
※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。