はじめに
突然の台風でキャンプ計画が崩れたら、あなたならどうしますか?

私はその経験から、仕事にも通じる大切な力を学びました。
こんにちは、エンジニアリング事業部の村上です。現在、主任技師としてプロジェクトマネジメントに携わっています。
今回は、ボーイスカウト活動で得た学びを通じて、私たちの働き方に欠かせない「5つの力」をご紹介します。
忘れられない体験 ― 台風とキャンプ研修
私が忘れられない経験のひとつは、村営山中湖キャンプ場で行われた3泊4日のボーイスカウト指導員研修です。
研修前、台風接近の予報がありましたが、進路予測から影響は少ないと判断し、安全対策を講じて実施しました。しかし、予想以上の風雨でプログラムを大幅に変更。強風でテントが揺れ、雨が横殴りに降る中、設営場所の安全性を再確認し、テントを補強、ロープを締め直しました。
仲間と役割を再分担し、限られた時間で最善策を考え、全員で協力して乗り切ったこの経験は、今の仕事で仕様変更や緊急対応に取り組む力の源になっています。
この体験から学んだ「備えよ常に」というボーイスカウトのモットーは、仕事にも通じる言葉です。
では、どんな共通点があるのでしょうか?
ここでは、私が特に重要だと感じた「5つの力」をご紹介します。
@ 計画力:準備が未来を変える
キャンプでは、目的やルートを決め、装備を整えることが成功の鍵です。事前準備がしっかりしていたからこそ、台風対応ができました。
仕事でも同じです。プロジェクトの立ち上げ段階で目的を明確にし、スケジュールやリスクを想定することが成否を大きく左右します。
教訓:準備を怠らない人は、どんな環境でも強い。
試してみること:次の会議前に、リスクを一つ洗い出してみましょう。

A チームワーク:役割分担で力を最大化
ボーイスカウトの班制度では役割が明確です。台風対応も、誰が何をするか決めて動いたことで混乱せず安全を確保できました。
仕事でも、役割が明確で互いに信頼し合えるチームは強い。
教訓:仲間と力を合わせることで、一人ではできないことが実現できます。
まず一歩:チームメンバーに「何か手伝えることはある?」と声をかけてみましょう。

B 柔軟性:変化を味方にする
キャンプでは突然の雨や体調不良など、予期せぬトラブルがつきものです。
仕事でも、仕様変更や納期遅れが発生することがあります。変化に強い人は、どんな職場でも信頼されます。
教訓:変化を恐れず、楽しむ気持ちを持てば、あなたの成長は加速します。
やってみること:次に仕様変更が来たら、「どうすればチャンスに変えられるか?」と考えてみましょう。

C振り返り:失敗を次に生かす
ボーイスカウトでは活動後に「反省会」を行います。これは次回に生かすための大切な時間です。
仕事でもレビューや振り返りを行うことで、チーム全体の成長につながります。
教訓:振り返りは成長のチャンス。失敗を恐れず、学びに変えていきましょう。
今日できること:今日の仕事で「一番良かったこと」を1分だけ振り返ってみませんか?

D 自発性:自分で考え、動く力
ボーイスカウトでは、指示を待つのではなく、自分で考えて行動することが求められます。
仕事でも同じです。指示を待つだけではなく、自分の意見を持ち、積極的に提案する姿勢が信頼につながります。
教訓:自分から動く一歩が、あなたの未来を切り拓きます。
次に試すこと:次の会議で、あなたの意見を一つだけ提案してみましょう。

「備えよ常に」をあなたの毎日に
「備えよ常に」というボーイスカウトのモットーは、仕事にも人生にも通じる言葉です。今回ご紹介した「5つの力」は、どんな場面でもあなたを支える大切なスキルです。
次の会議でリスクを一つ洗い出す、役割を明確にする、変化を恐れず提案してみる。そんな小さな一歩が、あなたの未来を変えます。

今日から「備えよ常に」をあなたの行動指針に加えてみましょう。
2025年12月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
エンジニアリング事業部 第2本部 第1部 村上 紳市
※編集・執筆当時の記事のため、現在の情報と異なる場合があります。編集・執筆の時期については、記事末尾をご覧ください。