インタビュー

私が携わっているFPGA(Field Programmable Gate Array)は、文字通り「フィールド(現場)でプログラムすることができるゲートアレイ」で、デバイス内の電子制御機能の書き換えが可能な半導体ICです。つまり、自由に回路変更を図ることができます。システム設計者が求める論理機能を自分自身で、しかも短期間・低コストで実現することができる点が特長です。
従来、試作に伴う回路変更などは、その都度手戻りとなり、開発期間やコストの圧迫要因となっていました。しかし、回路を何回も書き直すことができるFPGAのおかげで、開発の生産性が大きく向上します。
この何回も書き直せるという特性は、変化が著しく、さまざまなデータが溢れるこの時代の中で柔軟性を発揮し、大きなパフォーマンスをもたらしてくれるのです。目下、日立製作所の研究所と連携し、人工知能や機械学習におけるFPGA演算処理の加速化や省エネ化への貢献を推進しています。

ある日のスケジュール

8:45
出社
9:00
チームミ一ティング
10:30
設計業務
12:15
昼休み
13:00
顧客との打ち合わせ
15:00
設計業務
17:20
退社
※納期が間近なときや複数案件が重なったときなどは、残業することもあります

先輩への質問

仕事をする上で大切にしていること
「齟齬なくコミュニケーションをとること」が重要だと思います。例えば、話し方やドキュメントの文言のひとつで、全く違う解釈をされてしまうこともあるので、常にどのように喋れば相手に伝わるのか…、自分と相手の意識が合っているか…、に気を配っています。また、コーヒーブレイクは頭の切り替えや、やる気を鼓舞するのための大切な時間です。
最初の仕事
初めての仕事は、水中音響装置向けFPGAの機能拡張設計でした。学生時代はソフトウェアを作ることが多く、実は入社時点でハードウェアについては、ほとんど知らない状態でした。当初は、ハードとソフトの設計の考え方の違いに戸惑いましたが、課題を少しずつ噛み砕きながら理解を深め、自分の血肉化を図りながら設計を進めていきました。

学生の皆さんへのメッセージ

まず「自分は就職して何がしたいのか?」をしっかりと見つめ直して、整理してください。それを踏まえた上で、熱い情熱を「自分自身の言葉」で語り、伝えることが大切です。もちろん「自分の言葉で話す」ためには、自分の考えを明確にもつ必要があります。実はその姿勢は、これから皆さんが企業に入って仕事を進める上でも、最も大事な要素なのです。