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日立情報通信エンジニアリングでは、従業員の健康保持・増進の取り組みが将来的に収益性などを高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践しています。
 

健康経営宣言

当社は、「安全と健康を守ることは全てに優先する」という日立グループ安全衛生ポリシーに基づき、従業員の健康の維持・増進を支援するため、さまざまな施策に取り組んでいます。特に、従業員の心身の健康が企業活動の源泉であると考え、健康でいきいきと働ける職場環境の整備や、活発なコミュニケーションがなされる風通しの良い企業風土作りに力を注いでいます。
このような取り組みにより「健康経営」を実践し、従業員一人ひとりの成長と会社の発展をめざします。
 

健康経営優良法人認定

当社は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する健康経営優良法人認定制度*1において、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に2018年以降8年連続で認定されています。

*1
「健康経営優良法人制度」とは、健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度です。
 

健康経営優良法人認定証と健康経営優良法人ロゴ
 

健康経営推進体制

当社では、健康経営推進の最高責任者である代表取締役をトップに健康経営推進担当者が中心となって健康保険組合と連携しながら、社員の健康管理を行い、健康経営の推進に努めています。

当社推進体制の図
 

健康経営戦略マップ

健康経営、健康投資を効果的・効率的に行うにあたり、当社の健康経営課題から効果指標、取り組みまでを関連付けて「健康経営戦略マップ」としてまとめ「見える化」しています。

健康経営戦略マップ

*2
日立グループ共通の設問を用い、会社全体および各職場ごとの強み弱みを把握する調査

図を拡大する(新規ウィンドウを表示)

当社の健康経営への取り組み

2024年度は、「プレゼンティーズム*3の低減」「アブセンティーズム*3の低減」「エンゲージメントの向上」を重点課題とし、さまざまな施策に取り組みました。

*3
プレゼンティーズム・アブセンティーズムとは、WHO(世界保健機関)によって提唱された健康問題に起因したパフォーマンスの損失を表す指標。
プレゼンティーズムとは、欠勤にはいたっておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態、アブセンティーズムは健康問題による仕事の欠勤(病欠)などの状態。
参照:経済産業省「健康経営オフィスレポート」(経済産業省ウェブサイトを表示します。)

 

1. 「プレゼンティーズムの低減」に向けて

(1)オンライン健康セミナーの実施

  1. 「食事」に関するセミナー
    健康診断問診票における食生活に関する回答傾向を踏まえ、従業員一人ひとりが食習慣を見直すことで、自分の体や生活習慣に目を向けるきっかけとするため「食事」に関するオンラインセミナーを実施しました。130名が参加し、栄養バランスの整え方や改善のポイント、体の内側から健康を維持するための実践的な食事法について理解を深めました。
  2. 「女性特有の健康課題」に関するセミナー
    「女性特有の健康課題」への理解を深め、適切な対処法を学ぶことで 職場でのパフォーマンス低下を防ぐため、当該テーマに関するセミナーを実施しました。当日は132名が参加し、「女性特有の健康課題」に関する基礎情報や、実際の職場でのサポート事例、具体的な対応策について学びました。セミナー後のアンケートでは、女性社員から「さまざまな体調不良で悩んでいたが、婦人科を受診してみようと思った!」 といった前向きな感想も寄せられ、このような意識の変化が不調者の減少につながっていけばと考えています。

(2)「社員の声〜あなたの健康に関する体験談をシェアしてください〜」の実施

ヘルスリテラシーの向上をめざし、社員から健康に関する体験談を募集して社内サイトに共有しました。2024年度は「睡眠」「禁煙」「運動」「ストレス」の4つのテーマで実施し、実体験に基づくリアルな情報の発信を通じて、多角的な健康情報の共有を図り、健康意識向上につなげたいと考えています。

社員の声をイントラで紹介

 

2.「アブセンティーズムの低減」に向けて

『復職準備シート』の導入

り病率の改善(アブセンティーズムの低減)に向け、まずはメンタル不調による繰り返しの欠勤を防ぐため、『復職準備シート』を導入しました。
このシートでは、欠勤に至った経緯を振り返り、自分にできる再発防止の工夫を整理するとともに、復職にあたっての不安を関係者と共有していきます。
実際にシートを活用することで繰り返し欠勤者の割合が減少し、一定の効果が確認されました。こうしたプロセスを通じて再発の予防と職場復帰の円滑化を図ることで、アブセンティーズムの低減につなげています。

 

3. 「エンゲージメントの向上」に向けて

(1)社内交流イベントの開催

社員間のコミュニケーションの活性化および職場の一体感醸成に加え、日頃から社員を支えてくださっているご家族への感謝の気持ちを表すことを目的にフェスティバルを開催しました。当日は、約1,900名の社員・協力会社員およびご家族にご参加いただき、クイズ大会や抽選会、当社バドミントン部選手との交流、などを通じて、普段の職場とはまた違った和やかな雰囲気の中で親睦を深める機会となりました。

(2)若手交流会・横断型の交流イベントの開催

若手交流会のイベント風景

継続的なコミュニケーションの場を提供し、「タテ・ヨコ・ナナメ」の交流による人脈づくりを目的として、入社7年目までの社員を対象とした若手社員交流会ならびに役職・年齢を問わず全社員を対象とした横断型の交流イベントを定期的に開催いたしました。若手交流会には、140名が参加し、「多様な視点に触れ、自身の考えを広げる契機となった」「また参加したい」また、横断型交流会では、「職位、世代を超えた方々と交流ができ、刺激になった」といった声が寄せられるなど、部門や世代を越えたつながりの強化やモチベーションの向上に寄与する有意義な機会となりました。

主要指標の推移

項目実績値目標値
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
プレゼンティーズム 定期健康診断受診率 100% 100% 100% 100% 100%
特定保健指導実施率 59.0% 60.1% *5 *5 56.0%以上
ハイリスク(血糖・血圧・脂質)者*4 の割合 11.5% 11.5% 10.5% 10.0%以下
喫煙率 23.0% 22.5% 22.6% 18.5%以下
精密検査受診率 *7 55.0% 55.3% 60.0%以上
運動習慣者比率 25.3% 25.9% 26.5% 30.0%以上
適正体重維持者率 60.8% 61.9% 62.5% 65.0%以上
アブセンティーズム ストレスチェック受検率 94.9% 92.7% 93.9% 95.3% 100%
高ストレス者率 10.0% 9.8% 10.4% 10.1% 10.0%以下
り病率*6 0.9% 1.1% 1.3% 1.2% 1.0%未満
エンゲージメント ウォーキングイベント(イベント促進費用) *7 -
253名
(126,500円)
283名
(141,500円)
320名
(160,000円)
-
グローバル従業員サーベイHitachi Insights 対象者数 2,815名 2,903名 2,949名 2,955名 -
回答率 99.0% 96.0% 97.0% 92.0% 100%
満足度*8 52.9% 56.3% 53.8% 55.6% 60.0%以上
平均年休取得日数 18.9日/人・年 19.0日/人・年 19.0日/人・年 19.3日/人・年 20.0日/人・年以上
月平均時間外労働時間 19.0h/月 18.5h/月 17.7h/月 17.0h/月 19.0h/月以下
労働災害(休業災害)件数 0件 0件 0件 0件 0件
*4
健康診断の結果で、生活習慣病を発症するリスクが高い従業員
>
*5
実績値は集計後に掲載
*6
り病率(%):合計休業件数÷合計従業員数×100
*7
未集計
*8
従業員が仕事にやりがいを感じ、仕事で成果を出すために、自律的に取り組んでいる状態を表す指標