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Cisco Live 2024 Las Vegasに参加してきました

ネットワーキング事業部 エンタープライズネットワーク本部 ネットワークプロダクト部 野村 準平

キーワード

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ネットワーキング事業部エンタープライズネットワーク本部の野村です。
この度、2024年6月に米国ラスベガスで開催されたCisco Live 2024 Las Vegasに参加させていただきました。簡単にではありますが、本ブログではその時の様子をお伝えしたいと思います。
※掲載写真は、執筆者である野村 準平により撮影されたものです。

Cisco Liveとは

Cisco Liveはシスコシステムズ合同会社(以下、シスコ社)が主催する世界最大級のITイベントで、世界中のITプロフェッショナルが集まり、最新のテクノロジーやソリューションに関する知識とスキルを学ぶ機会を提供します。世界各国から約2万人の参加者が訪れ、1,000以上のテクニカルセッションや300以上のパートナー企業の展示が行われます。今回は米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイコンベンションセンターで開催されました。

Keynote(基調講演)

Keynoteはシスコ社のトップエグゼクティブや業界のリーダーが登壇し、最新のテクノロジー、ビジョン、戦略などの情報を参加者と共有するCisco Liveイベントの中核となるセッションです。Keynoteではシスコ社CEOであるチャック・ロビンス氏やエグゼクティブ・バイスプレジデントからめざしている方向性や戦略、新製品紹介などのアップデート情報が紹介されました。
始めにチャック・ロビンス氏より現在の分散化されたネットワーク環境におけるセキュリティの重要性、AIや大量のデータの扱い方について触れ、ネットワーキング、セキュリティ、データ管理など顧客が直面する課題に対する取り組みについて述べられました。セキュリティおよびデジタルエクスペリエンスを向上させるためには分散化された大量のデータからより正確なインサイトを得ることが重要であるとのことです。またデジタルレジリエンスの重要性にも言及しており、"AI"、"セキュリティ"、"オブザーバビリティ"の3点を重視していく方向性である印象を受けました。今年買収が完了したSplunk社の取り込みもこれらの分野のさらなる強化を図る戦略の一環であったということだと思います。

Keynote(基調講演)の様子
Keynote(基調講演)の様子

続いて、各分野でリリースされる新製品である「Cisco Hypershield」、「Cisco HyperFabric」、「Cisco AI Assistant」、「Cisco Security Cloud」などの情報やソリューション発表がありました。どの製品でも "AI" のキーワードが中心となっており、シスコ社が最も注力している分野であると強く感じました。今後ネットワーキング、セキュリティ、コラボレーション、オブザーバビリティなど幅広い領域でAIを活用したCiscoソリューション拡充が加速していくことが予想されます。その他にもSplunk社製プラットフォームとの統合やSecure Firewall 1200シリーズのリリース、Scale AI社への戦略的投資など興味深い話が盛りだくさんの内容でした。
Keynoteの内容はYouTubeに動画としても一般公開されています。YouTubeでは日本語翻訳字幕付きで見ることもできますので、興味がある方は以下URLから一度視聴してみてはいかがでしょうか。 https://www.youtube.com/hashtag/ciscolive/

World of Solutions(展示ブース、ショーケース)

Cisco LiveのWorld of Solutionsとは主に展示エリアのことを指します。「Cisco Live 2024 Las Vegas」では約500,000平方フィートの広大な展示エリアが用意され、最新テクノロジー、ソリューションデモなど多数の展示物が出展されていました。さらに日本人参加者向けの特別プログラムも準備されており、私も日本語同時通訳を交えたブースツアーに参加させてもらいました。

World of Solutions展示エリアの様子
World of Solutions展示エリアの様子

Keynoteで紹介されていた「Cisco Hypershield」、「Cisco HyperFabric」、「Secure Firewall 1200」などを含め、数多くの製品やソリューションが展示されており、製品概要や設定画面を交えた機能説明がありました。ごく一部ではありますが、展示製品の特徴について以下に簡単に紹介させていただきます。

・Cisco Hypershield
データセンタ・クラウド向けのAIネイティブセキュリティ製品。オンプレやマルチクラウドなどに分散されたアプリケーションやネットワークなどにセキュリティを適用し、一元的な管理、分析機能を提供する。

・Cisco HyperFabric
NVIDIA社と共同開発したフルスタックAIネイティブソリューション。生成AIアプリケーションの導入や管理を簡素化し、ITの深い知識やスキルがなくても生成AIモデルや推論アプリケーションが稼働するインフラストラクチャを構築することが可能となる。

・Secure Firewall 1200 シリーズ
Cisco Secure Firewallの新モデル。同等規模の競合ファイアウォールの最大約3倍のパフォーマンスを実現。コンパクトなファイアウォールセキュリティアプライアンスでありSD-WANにも対応する。
企業ブースには当社と同じ日立グループであるHitachi Vantara社も出展しておりました。VSP Oneストレージの展示やUCSやNexusといったCiscoデータセンタ製品をクラウドサービスとして活用できる「Hitachi EverFlex with Cisco Powered Hybrid Cloud」などを紹介いただきました。

日立ヴァンタラ社展示ブース
Hitachi Vantara社 展示ブース

また別ブースにはマクラーレンF1チームから2024年度モデルのマシンやF1シミュレータなどの展示がありました。マクラーレンはシスコ社やSplunk社とパートナーシップを結んでおり、マシン開発や運用において、その技術やソリューションを活用しているとのことです。超高速モータースポーツの世界において、パフォーマンスを向上させ、競争力を高めていくにはリアルタイムかつ信頼性が高いデータ収集、解析および高速なデータ転送を実現することが必要であり、シスコ社やSplunk社がその重要な役割を担っているという訳ですね。

マクラーレンF1チーム展示ブース
マクラーレンF1チーム展示ブース

Cisco Liveに参加してみて

コロナ禍も落ち着きを見せ始めたということもあり、当社からは久々にCisco Liveへ参加する運びとなりました。私自身は今回初めてCisco Liveに参加させていただきましたが、結果として最新テクノロジーやソリューション情報のキャッチアップ、イベントに参加したさまざまな企業さまとの交流や意見交換など大変有意義な時間を過ごすことができました。今回Cisco Live 2024 Las Vegasで得られた情報は当社の今後のネットワークビジネスにも大きく活かせるものだと感じています。今後もCiscoソリューションの技術革新に注目し、お客さまへの新たな価値創出に向けた取り組みを推進していきたいと思います。

さいごに

当社はCiscoゴールドパートナーとしてCisco Liveのようなイベントにも積極的に参加し、最新技術やトレンド情報から得た技術を活用してお客さまに価値あるソリューションを提供できる体制を整えています。Ciscoソリューションに興味があり、導入を検討されているお客さまはぜひ、お問い合わせください!

2024年9月
株式会社 日立情報通信エンジニアリング
エンタープライズネットワーク本部 ネットワークプロダクト部 野村 準平



EverFlexは、Hitachi Vantara LLCの登録商標または商標です。
その他記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。

※記事の内容は、編集・執筆当時のものですので、現在の情報と異なる場合があります。 編集・執筆の時期については、それぞれの記事の末尾の名前の部分をご覧ください。