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Hitachi

装置の概要

写真:相変化型光ディスク初期化装置相変化型光ディスク初期化装置

記録面の結晶状態でデータを判別する相変化型の記録媒体は製造過程において、 スパッタリングした後は、記録面が非晶質(アモルファス)状態になっており、データを記録する前に安定な結晶状態にする必要があります。

本装置は、複数回書き換え可能なCD、DVD、Blu-ray Discなど相変化型記録媒体の記録膜にレーザ照射し、ディスクの全記録面を高速に結晶化するものです。

特長

  • 長円系スポット照射により高速に全面初期結晶化を実行。
  • さまざまなディスクカバー層厚(ディスク表面から記録膜までの深さ)に対応可能。
  • BCA/NBCAコード記録機能の搭載。
  • ディスク回転制御はCLV、CAV両方式の選択が可能。
  • オプションのアプリケーションソフト使用により、複数台の初期化装置を1台のPCで制御する集中管理が可能。
  • レーザスポットのプロファイルチェック機能搭載により安定した初期化を実現。

初期化の方法

初期化のプロセスにおいては、対象とするディスクの内側から外側に向かってレーザビームを照射し、非晶質(アモルファス)状態である記録面の結晶化を高速に行います。
長円形レーザビームの採用によって複数のトラックを一括に結晶化するとともに、CLV(線速度一定)方式により結晶化条件を均一にすることができます。

図:初期(結晶)化とは

図:結晶化プロセス

主な仕様

主な仕様
型 名 POP120-8H POP120-8S
対象ディスク DVD±RW
DVD-RAM
BD-RE
(BD-R)
機 能 初期化
BCA記録
2層ディスク対応 ×
レーザタイプ(波長) 4W(810nm)
スポット幅 192/150/96/75μm
レーザ出力 150-4000mW
ディスク回転 CLV 3-28m/s 3-18m/s
CAV 300-12740rpm 300-8200rpm
SemiCLV 28-34m/s
リモートコントロール I/F ハンドラインターフェース
消費電力 400VA
外形寸法(W×D×H) 265×480×600mm
重 量 約32kg

メカトロニクス